「RPA」ロボットによる自動業務効率化システム7選
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2018.06.18
RPAとは何か?
RPAとは、これまでオフィスの中で人間によって行われていたような、ホワイトカラーの間接業務を自動化するテクノロジーの総称です。
この仕組みについて広義的に見ていくと、予め定義されたルールに従いデータ処理を行うRPAと、ひも付けした複数データの分析によってシステム自体で判断ルールの組み立てを行うEPAやCAといった大きく分けて3つの段階があります。
専用のソフトウェアを用いて作成したソフトウェアロボットに代替・代行をさせるRPAでは、いわゆるルーチンワークと呼ばれる提携業務がメインの適用範囲と考えられています。
しかしAI(人工知能)の発展が目覚ましい近頃では、さまざまな判断を伴う非定型業務領域での活躍も期待され始めているそうです。
当ページでは自社の業務スタイルに合ったRPAをお探しの皆さんと一緒に、入門編とも言える基礎知識やRPA利用のメリット、おすすめRPAツールを7つご紹介していきます。
RPAのメリット
RPAで作成したソフトウェアロボロットを社内導入すると、正確性・スピード・柔軟性という3つの部分で大きなメリットが生まれることが多いです。
まず予め決められたルール通りにタスクをこなすロボットには、人間の作業中に起こりやすい漏れやミスが起こらない利点があります。
また適度な休憩を挟まなければ疲れてしまう人間と異なり、RPAの場合は圧倒的な処理速度をキープしたまま、24時間365日稼働し続けることもできるのです。
この他にコンピュータ内部の設定変更によって容易にルール変更などへの対応ができるロボットの場合は、新ルール発生時に生じるマニュアルの説明や読解、現場におけるシミュレーションなどが要らないといった意味でも、社内におけるさまざまな負担を軽減してくれるメリットを持つと捉えて良いでしょう。
「RPA」おすすめシステム7選
1.IBMのプロセス・オートメーション
IBMのプロセス・オートメーションは、RPAロボットによる自動化で業務効率化の実績が非常に多いシステムです。
金融機関に導入した事例では、サービスの効率化と高品質化を阻んでいた人手による事務作業を一部自動化することで、これまで4人で2時間かけていた照合作業を、たった2人で5~10分で可能となるという大幅な人件費削減とサービス向上を実現しています。
また近年さまざまなシーンで用いられているクラウドと自動化、IBMの技術を組み合わせることにより、お客様の求める変革をより効率的に実現することが可能となりました。
こうした形で最新技術を活用するだけでなく、お客様業務の熟知や分析といった部分にも長けたIBMのプロセス・オートメーションは、ファイナンスオペレーションから在庫管理まで幅広いシーンで活用できるRPAロボットとして業界内でも高く注目されています。
URL:https://www-935.ibm.com/services/jp-ja/process-automation/
2.RPAテクノロジーズのBizRobo!
RPAテクノロジーズのBizRobo!は、ITとRPAロボットの活用によりホワイトカラーをルーチンワークから解放し、企業だけでなく社会全体の生産性向上により未来の働き方に変化をもたらすRPA商品です。
国内400社以上の現場に導入実績を持つこの会社では、大きく分けて4つのRPAソフトウェア製品を取り扱っています。
運用サポートの総合的な提供で国内No.1と言われるRPAテクノロジーズでは、導入運用だけでなくソフトウェア、アドバイザリーといった多角的なデジタルレイバープラットフォームの支援を得意としています。
またこれまでに10,000ものRPAロボット開発や運用実績を有するBizRobo!では、機械学習やAIテクノロジーを含む複数のツールを業務に合わせて組み合わせる適切な提案もできるようです。
URL:http://rpa-technologies.com/products/
3.UiPath(ユーアイパス)
UiPath(ユーアイパス)は、優れた技術と革新的な製品により世界的に認められた業務効率化システムです。
業界最大規模を誇るこの会社の開発チームは、半年ごとというRPA市場でも最速のリリースサイクルで製品提供や、安定した自動化環境構築の支援を行なっています。
フレキシブルな拡張性で定評のあるUiPath(ユーアイパス)には、他のRPAではカバーの難しい複雑な手順も自動化可能な特徴を備えています。
またソフトウェア内にテンプレートアクションが組み込まれたこの製品を使うと、RPAロボットを現場で使用するお客様が自ら自由にカスタムアクションの設計をすることも可能です。
この他に最高レベルのセキュリティでも定評のあるUiPath(ユーアイパス)は、自動化されたアクティビティのプライバシーに不安があるお客様にも安心のシステム構築が可能と捉えて良さそうです。
URL:https://www.uipath.com/ja/
4.NTT-ATのWinActor(ウィンアクター)
信頼性と知名度の高いNTTグループの技術をベースに作られたNTT-ATのWinActor(ウィンアクター)は、純国産のRPAサービスです。
どなたでも分かりやすい詳細マニュアルとインターフェイスを完備したWinActorは、国産ならではの万全なサポート体制でも定評のあるブランドとなっています。
「人にしかできない仕事に力を注いで欲しい」という願いで作られたこのRPAは、エアコン工事における作業指示書や、ダイレクトメールの宛名書き自動作成といった幅広いシーンで導入されているRPAです。
またWindowsのパソコン1台から簡単に導入を行えるWinActorは、これまで社内で使っていた基幹システムや業務システムといったものに大幅な変更を加える必要がないといった意味でも、日々の業務効率化に向けて比較的気軽に取り入れられる存在となりそうです。
URL:http://www.ntt-at.co.jp/product/winactor/
5.Blue Prism
東芝情報システムのBlue Prismは、全社統括型のRPAツールです。
世界的リーダーとして15年を超える実績と歴史を有するBlue Prismには、業界内の老舗ツールらしいNo.1のグローバルシェアがあります。
Blue Prismを導入すると、各企業におけるセキュリティ方針やITガバナンスに準拠したRPAロボット運用を推進することができます。
また全社統括型のBlue Prismには、単独のコンピュータで個別に動作するスクリプトのようなものとは全く異なるエンタープライズRPAプラットフォームという利点もあるようです。
こうした特徴を持つこのRPAは、同社のERP(基幹系情報システム)と連携することで、人材不足やヒューマンエラー防止、生産性向上といった企業内のさまざまな問題に向けた対策に貢献していると言われています。
URL:https://www.tjsys.co.jp/system/blue-prism/index_j.htm
6.NICE社のRPA
NICE社は、コールセンター業界に欠かせないACW(アフターコールワーク)の自動化に向けてRPAロボットやソフトウェアを発展させてきた会社です。
そのためNICE社のRPAには、コールセンターに設置された電話接続装置との連携できる独自機能なども備わっているようです。
ロボットによる完全自動化だけでなく、アシストロボットによる半自動化といった使い方のできるこの会社のRPAを導入すると、従業員がその作業を正確かつ迅速に行えるメリットも生まれます。
またこのRPAを同社のデスクトップ分析ソリューションにおける幅広い機能や音声分析などと統合活用すると、自動化におけるトリガーを更に充実したものへと導くこともできますので、継続的な分析や業務改善を求めるお客様にもおすすめ度の高いツールになると言えそうです。
URL:https://www.nice.com/websites/RPA/jp/index.html
7.Automation Anywhere
グローバルで豊富な導入実績を誇るAutomation Anywhereは、全社業務の幅広い自動化に応える人気のRPAツールです。
自動化できるシステムの幅が非常に広いAutomation Anywhereでは、SalesforceやSAPといった本格的な業務システムだけでなく、オフィスの事務処理に欠かせないMicrosoft Excelやメールソフトなどにも対応可能な仕様となっています。
またロボット機能バリエーションの豊富なRPAを用いて複数作業を連結すれば、人手を煩わせない作業効率化システムの構築が可能となるようです。
ちなみに、多機能な開発環境を用いたロボット開発や更改、エディタによる詳細操作の追加編集もスムーズに進められるAutomation Anywhereは、短期間でのシステム導入を得意とするRPAといった意味でも業界内で高い評価を受けています。
URL:http://www.hitachi-solutions.co.jp/wsi/sp/rpa.html
まとめ
日本で利用可能な、7つの主要RPAツールをご紹介しました。
取り組みの本質が導入後の運用にあるとされるRPAにおいても、ソフトウェアの選定は非常に重要な位置づけとなります。
そのため自社の業務改善に向けてRPAツールを選定するときには、下記の3ポイントを重視しながら検討作業を進めていかなければなりません。
【ポイント1】 自社におけるどのような業務に適用するのか?
【ポイント2】 誰が主導でRPAロボットの運用を行うのか?
【ポイント3】 どの程度までの自動化拡大を見越しているのか?
こうした視点で自社に合ったソフトウェア選定を行うためには、それぞれのRPAにおける特徴やメリット、デメリットといった違いを把握した上で、自社に適しているかどうかをしっかり見極めていく必要があると言えるでしょう。