海外の無料オンライン学習サービス厳選5サイト
その他
2015.10.29
海外では無料のオンライン学習サービスが急増している!
アメリカでは、社会問題化している学生ローンの急増を防ぐ策のひとつとして、「MOOC」と呼ばれる大学水準の無料オンライン教育が普及し始めています。
10年ほど前から始まったMOOCには、マサチューセッツ工科大学やハーバード大学などの有名校も参入しているため、このサービスの本来の目的である「教育の平等」という利点は、今後も進展していくと言えるでしょう。
また中には、課題の提出やテストの受験、修了証を発行してくれる大学もあるため、オンライン教育の難点とされていた「講義を聴くだけ」という部分も、徐々に解消してきていると言えそうです。
今回は、海外サイトで公開している無料のオンライン学習サービスをご紹介しますので、知識や教養、語学力を高めるために、ぜひ挑戦してみてください。
カーン・アカデミー(Khan Academy)
「誰でも無償で、どこでも、高い水準の教育が受けられる」というミッションで開設されたカーン・アカデミーは、教育界に大きなインパクトを与えた話題のオンライン学習サービスです。
実際の教育現場で活躍する先生たちも授業の中でカーン・アカデミーのビデオを採用するケースも多いため、毎月1,000万人以上の生徒が学習していることになります。
ビデオの中には経済やコンピュータ科学などもありますので、社会人がビジネススキルや教養を深めるために活用するのもおすすめの学習サービスと言えるでしょう。
iOSとAndroidアプリの両方が用意されているため、パソコンを持っていない人でも気軽に学習できるシステムとなっています。
Udemy
誰でも自分の授業を公開できるUdemyは、大学などの教育機関に所属していない人が講師となり、さまざまな講座を開設しているマルチなオンライン学習サービスです。
プログラミングやビジネス、デザインなどのカテゴリが多く公開されているため、キャリアアップのためにUdemyを利用する社会人も多く見受けられます。
またUdemyの中には、日本語吹き替え版が用意されている講座もたくさん存在しますので、英語が苦手な人でもマイペースで学習ができるサービスと言えるでしょう。
saylor.org
2008年にスタートしたsaylor.orgは、数あるMOOCの中でも比較的新しいサイトです。
300を越えるコースの中には、社会人を対象としたビジネスコースも用意されているため、キャリアアップや転職を目指す皆さんにも満足できる内容となっています。
またMicrosoft WordやExcelなどのPCスキルに関する講義も用意されていますので、パソコンスクールに通う余裕のない人でも、自分のペースでOfficeソフトの使い方を学べるサイトと言えるでしょう。
Udacity
Udacityは、スタンフォード大学のセバスチャン・スラン教授によって創設されたMOOCです。
GoogleやFacebookなどの最先端IT企業とパートナシップを結びながら、コンピュータサイエンスの授業を多く配信しています。
専任コーチを付けられる有料プログラムも提供しているため、オンライン学習サービスに対して受動的などのネガティブな印象を持っている人でも、積極的な学習が実現できると言えるでしょう。
また一部の講座では、日本語字幕付きや日本語対応のシラバスを提供していますので、英語が全くわからない日本人でも、最先端のテクノロジーに触れることが可能です。
Coursera
「高等教育のフリーアクセス」を目的として立ち上げられた、多くの一流大学が参加している話題のサイトです。
受講生の集中力や負担を配慮したCourseraは、1つの講義が10~15分単位で分割されており、時々小テストを挟むことで自分の理解度を確認できるシステムとなっています。
またCourseraの授業は、正規の学生が実際に大学で受けているものと全く同じ内容となりますので、経済的な理由で大学進学をあきらめた人でもハイレベルな学習ができるサービスと捉えて良いでしょう。
190ヵ国で68万人もの受講生が登録しているCourseraは、ビジネスモデルの確立によって更なる発展が期待できるオンライン学習となっています。
まとめ
無料で受講できるオンライン学習サービスの発展は、学生ローンに苦悩するアメリカの若者だけでなく、世界の人々に質の高い教育や豊かさを提供する役割を担っています。
現在は海外が中心となっているMOOCも今後は日本人向けのシラバスや講義が増えていくと考えられますので、ぜひ自分の語学力に合った授業を見つけて知識や教養を高めてみてください。