Google For Jobsの大きな魅力と求職者と側企業側におけるメリット
その他
2018.07.07
Google For Jobsとは?
素晴らしい仕事があるのに、良い人材や適任者が集まらない・・・。
どんな求人広告を出せば、自社にマッチした人材がくるのがわからない・・・。
2017年のGoogle I/Oで発表された「Google For Jobs」は、企業の人事採用担当の多くが抱えるこんな悩みを解消に導く話題のジョブサーチ機能です。
Googleが求人検索機能に注目した理由
求人検索が人々の暮らしにおいて最も重要な検索のひとつである点に気づいたGoogleでは、従業員5,000人の投入により人々の求職活動の支援に繋がるGoogle For Jobsの開発に注力し始めたそうです。
こうしたGoogleの取り組みに対して、AIと機械学習のノウハウを活用した人材サービス市場への参入と考える専門家も少なからず存在しています。
また将来的にはビジネスサービスに発展するといった見方もあるようですが、Googleを使うことで求職者と企業の両者が効率良く繋がれる仕組みが増えることは、人生の充実や購買意欲の増加といった意味でも他の市場にも好循環をもたらすきっかけになると言えそうです。
Google For Jobs を使った職探しはどんな感じで行なわれるの?
Google I/Oの基調講演で紹介された話によると、Google For Jobsにおいても同社が得意とするキーワード検索で情報表示やマッチングが行われる仕組みです。
基本的な流れとしては、モバイルのGoogle検索もしくはデスクトップ上のGoogle.comの画面で「技術職」や「近くの求人」といったキーワードを入力すると、その言葉に関連する求人カードが一覧表示される形となります
検索結果については、役職、職種、勤務形態、求人の投稿日などから絞り込みを行えます。
またGoogle For Jobsでは、個別の求人ページから行う応募だけでなく、検索条件に合う求人情報が投稿された時にGmailにてプッシュ通知が届く機能なども備わっているようです。
Google For Jobsによる求職者側のメリット
あらゆる職務レベルや経験に対応するGoogle For Jobsは、幅広いユーザの希望条件に合う求人情報の提供を行えます。
また機械学習機能が備わったGoogle For Jobsでは、求人内容とともに通勤時間を提示するといった形で、それぞれのユーザに合った情報の提示、提案ができるようです。
Google For Jobsによる企業側のメリット
これに対して求人を出す会社側にとっては、Google For Jobsという求人検索機能を用いることで、自社サイトやアプリでは難しかった幅広いユーザとの繋がりが生まれます。
またGoogleのAIや学習機能により精度の高いマッチングができれば、離職者の増加によって生じる無駄な採用活動などの問題も解消できると言えそうです。
ブラック企業との遭遇もしにくくなる
サードパーティー内に求人情報を公開すると、他の求人サイトなどから付けられたその会社の評価が表示される形です。
こうした形で求人情報と評価情報を同じ画面で確認できれば、企業情報の未確認によりブラック企業に就職してしまうなどのトラブルに遭いにくくなることでしょう。
また悪質な企業をチェックできるこの仕組みは、労働者における心身の健康や過労死などの社会問題にブレーキをかける上でもより良い効果をもたらすと言えそうです。
Google For Jobsに求人表示させるために企業側が行うべきこと
このWEBサービスが発表されたばかりの段階では、自社の求人をGoogle For Jobsに表示させたいと考える企業では、2つの方法を行う必要があると書かれています。
まず米国版のGoogle For Jobsにおいては、FacebookやMonster、Linkedlnといった利用者数の多いサードパーティー内に自社の求人情報を掲載しなければなりません。
また自社の求人情報を構造化データという形でマークアップを行い、そのサイトマップをGoogle送信するという作業においては、htmlなどの技術的な知識が必要になってくるようです。
この準備をしっかり行なっておくと、最適な検索ユーザに対して自社の求人情報を検索結果の上位表示させやすくなると言われています。
既存サービスとの連携もGoogle For Jobs の大きな魅力
LinkedinやFacebookといった既存サービスと連携するGoogle For Jobsは、新プラットフォームではありません。
そのため、自社内にこれらのSNSの利用者がいれば、企業にとっても簡単かつスムーズに求人情報の登録ができるメリットがあると言われています。
また普段から友人などとの交流手段としてFacebookなどを活用するユーザにとっても、使い慣れているSNSならではの操作性などの利点が多いと言えそうです。
まずはアメリカでスタートされるGoogle For Jobs
仕事を探す皆さんと企業を結びつけるGoogle For Jobsは、米国でスタートしたばかりの求人検索機能です。
グローバル展開が検討されているこのWEBサービスは、将来的に日本に導入する可能性が高いと言われています。
テスト段階とも言える現在では、日本に上陸する具体的なサービス内容がわかっていません。
しかしGoogleがWEB上に公開された求人情報を統合し、エンリッチな検索結果という形でユーザに届けてくれるこの機能は、採用活動・求職活動の双方に好循環をもたらすことでしょう。